来所されるお客さんは「司法書士事務所」というだけで少し緊張されている方が多いです。私は堅苦しい司法書士はいやなのでフランクに仕事をしていますので、お客さんにも、趣味の話や最近あったことなど、なんでも話してほしいです。といっても、初めてお会いする方が大半なので、いきなり話すというのも難しいはずです。そこでまずは私のことを知ってもらえるように今日は自分の好きなものについて書いてみます。私も好きっ!なんて言ってもらえれば喜びます。
ラファエル前派のミレイ。彼の「オフィーリア」。この作品は本当に素晴らしい。まさにI’m speechless…です。美術史を、学んだ上で、私個人の考えですが、芸術というものは、基本的に美しくてなんぼだと思います。時代時代における芸術の役割は当然に異なります。ましてや美術史を学ぶと作品の時代背景や作者の人物像、製作目的などを考察するので、どんな作品でも興味深く感じます。ですが、そうして感じる面白さはすべて「知識」や「理解」があってこそのものです。難しい理屈をこねて自分を納得させている点も否めません。
そういった点を踏まえて、理屈抜きで「美しい」、と感じることができた「オフィーリア」は私の好きな西洋美術Top35には入ります。
悲劇のシーンを描いているはずなのに、美しさと悲壮さが相互作用し、言い知れぬ魅力を放っています。植物の描写は精密で、それぞれに意味があります。水の重みで沈みゆくドレスの表現も見事です。(製作過程の逸話は有名になりすぎているのでここでは割愛)
あまり、細かいことを書いても長くなってしまうにので、このへんで終わりますが、ぜひ一度、実物を目にしたいものです。
インスタグラム:hirakinotaire

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